1. マイクロスコープ使用
マイクロスコープを使い、しっかり根っこの中を診える環境を作っていきます。
根っこはとても複雑な形をしており、しっかり見える環境を作る必要があります。作ることで再発のリスクが減り治療の成功率が上がります。
歯を残すことの重要性についてです。
歯を失ってしまうと食事が不便になったり、見た目・人相が変わったりなどさまざまな障害を起こします。
かむ力に対しては、ご自身の歯のかむ力を100%とするとブリッジや入れ歯はこんなにも下がってしまいます。
神経を取る治療は歯を残すための最後の手段なので、慎重にご検討ください。
天然歯の噛む力を100%とすると…
最大で噛む力が60%も低下します。
神経を取る治療は歯を残すための最後の手段です。
保険治療での根管治療の流れをご紹介します。
神経の治療はすごく繊細な治療ではありますが、保険の治療だと道具に限りがあります。
根っこの中の見える範囲が限られてしまいます。
神経の治療後、数年後に膿の袋を
作ることがあります。
もう一度神経の治療ができる場合がありますが、成功率は半分以下となってしまいます。
保険治療 | 自費治療 | |
来院回数 | 4~5回 奥歯の場合(個人差あり) |
2~3回 奥歯の場合(個人差あり) |
無菌処置 | 症状による | 徹底的に |
成功率 | 低い 約20%データあり |
高い 約90%データあり |
根管治療はすごく繊細な治療ですので、
ひとつひとつの治療過程が重要です。
こちらの3つのことを徹底して行っていきます。
1. マイクロスコープ使用
マイクロスコープを使い、しっかり根っこの中を診える環境を作っていきます。
根っこはとても複雑な形をしており、しっかり見える環境を作る必要があります。作ることで再発のリスクが減り治療の成功率が上がります。
2. 無菌的環境での治療
唾液の侵入により再感染する恐れがあるのでゴム製のカバーをかけて無菌的環境で治療を行います。
再感染するリスクを下げます。
3. 治療時間を長時間確保
来院回数が増えると、再感染のリスクを上がるので当院では1回の治療時間を長く確保します。
再感染するリスクを下げます。
自費根管治療で使用する道具について
ご紹介します。
三次元で立体的に見えるレントゲン写真のCTとニッケルチタンファイルを使用します。
マイクロスコープ
肉眼より最大20倍視野を拡大できるので
根っこの中がしっかり見えます。
ラバーダム防湿
ゴム製のカバーをかけて唾液の侵入を防ぎます。
CT
三次元で立体的に
根っこの形・本数を確認します。
ニッケルチタンファイル
根っこの中の感染源を取り除きます。優れた柔軟性を持つので複雑な根っこにも対応可能です。
ニッケルチタンファイルは優れた柔軟性を持つので、複雑な根っこにも対応が可能です。
Bio-C シーラー
精密根管治療では、Bio-Cシーラーと呼ばれる根管充填材を使用します。
約60%のMTA成分含有量を含み、カルシウムイオンを放出する材料であるため、生体親和性が高く、pH11〜pH13という強いアルカリ性により根管内の細菌に対して抗菌性があります。硬化時に膨張するため、緊密な充填が可能となります。
Bio‐Cシーラーを使用しても被せ物の種類でその歯の治療の成功率が変わります。
神経の治療でBio‐Cシーラーを用いた精密な治療をしても、被せ物の種類によっては総合的な治療の成功率が変わってきますので、被せ物まで慎重にご検討していただく必要があります。
神経の 治療の 精度 |
被せ物 の精度 |
神経の 治療の 成功率 |
|
Case 1 |
○ 高い 精密度 |
○ 自費 (精密)の 被せ物 |
91.4% |
Case 2 |
△ 中度の 精密度 |
○ 自費の 被せ物 |
67.6% |
Case 3 |
○ 高い 精密度 |
× 保険の 被せ物 |
44.1% |
Case 4 |
× 低い 精密度 |
× 保険の 被せ物 |
18.1% |
現金 | 保険診療の場合は、現金のみとなります。 |
クレジットカード | 一括/分割払い可能 |
電子決済 | paypayでの支払い可能 |
デンタルローン | クレジットカードよりも利子が低く、分割も最大120回まで可能。 スマホで簡単に手続きが行えます。 |
自由診療(保険外診療)は、保険診療同様に医療費控除の対象になります。
医療費控除を活用することで、
●確定申告を行うことで、控除が受けられます。
●通院にかかる交通費も対象になります。
●ご家族で年間総額10万円以上医療費が発生した場合に対象になります。
※領収書は再発行できませんので、お気をつけください。
神経の治療はとても難しい治療です。
治療の精密さが歯をどれだけ残せるかに深くかかわります。精密な治療で自分の歯をできる限り長持ちさせましょう。